隠れ家的宿での癒しの時間
福島県のある温泉宿です。
有名ホテルが立ち並ぶところより一歩奥に入った場所にある、小さな和風旅館。
部屋数は少ないです。だからこそいろいろ行き届いでいるのでしょうか。
露天風呂付きのお部屋が半分くらいあり、私たちは1階の露天風呂付きのお部屋に宿泊しました。
1階ということもあり、小さなお庭がついていました。
渓流沿いにあり、柵の向こうには本物の川が流れています。
庭は小さいながらも純和風。石でできたテーブルや椅子があったり、縁側があったり。
さりげなく竹なんかも植えてあってすごくいい感じです。
庭の片隅に専用露天があります。2~3人は入れる大きさの檜風呂で、のんびりくつろげます。
もちろん大浴場もあるし、貸切露天もあります。
どちらも大きなお風呂で、ここでは温泉をたっぷり満喫できました。
食事は、朝夕ともに部屋食。
小さな宿だからできるのでしょう、温かいものは温かく出来立てです。
山の中で地のものをメインで出しているので、派手さはなく、
山菜や川魚中心ですが、板前さんの腕が良いのか、素朴な食材ながらも
華やかに見えるよういろいろな工夫がされていて、感心しました。
もちろん味は絶品。
その時は真夏だったので福島名産のあかつきという桃が一人に一つ。
これがものすごくおいしくて…なかなかこれ以上の桃には未だ出会えません。
宿全体が癒しの空間に、おいしいお料理と温かいもてなしで、
高級旅館ではないのに極上の忘れられないひと時が味わえました。